top_rogo.gif (16396 bytes)

〈2010インターハイ〉 ボクシング 4選手がベスト16入り

フライ級の兪璟選手

フライ級の王賢吾選手

ライト級の権卓良選手

ミドル級の高永峰選手

ミドル級の朴志亨選手

 東京、大阪、神戸の各朝鮮高級学校ボクシング部の7選手が出場している「全国高等学校ボクシング選手権大会」が沖縄県豊見城市で行われている。第2日目を迎えた30日には、5選手が出場した。4選手が2回戦を突破し、ベスト16入りを果たした。

 フライ級の兪璟選手(東京朝高3年)は2回戦で、春の選抜大会で準優勝した奈良楓也選手(静岡県、飛龍高)を6-3の判定で下した。試合は始終自分の距離感を守った兪選手のペースで進んだ。2回には、直線からの左ストレートを連発、最終回まで安定した展開を見せた。兪選手は試合後、「課題であったフットワークをうまく利用することができた」と満足げに話した。

 同じくフライ級の王賢吾選手(神戸朝高3年)も順調な滑り出しをみせた。王選手は、北沢一将選手(長野県、飯田工業高)と対戦し、間合いを見逃さず着実にポイントを重ね、7-0の判定勝ちし、圧倒的な実力差を見せつけた。王選手は「初戦で緊張したが、2回からは自分のボクシングをすることができた」と振り返った。

 大久保翔平選手(茨城県、水戸葵陵高)を相手に、10-0の判定勝ちを収めたのはライト級の権卓良選手(神戸朝高3年)。試合では、積極的にインにつめよる相手の攻撃に、ガードで隙を見逃さず、左からのワンツーで攻め込み、的確なヒットを決めた。試合後、金潤徳監督は「判定結果が次の試合へのメンタル的な自信につながるだろう」と語った。

 ミドル級の高永峰選手(大阪朝高3年)は、立花潤生選手(福岡県、東鷹高)を相手に惜しくも2-6で判定負けした。序盤から激しい打撃戦が繰り広げられた試合、高選手は相手の攻撃にひるむことなく果敢に攻め込んだが思うようにポイントが奪えなかった。「緊張から普段の力が出せなかったのが悔しい。もっと冷静に試合を運べばればよかった」。この日、応援にかけつけた高選手のオモニ、李淑汝さん(46)は、「本当によくがんばった。ボクシング経験を通じて精神的にすごく成長したと思う。協力してくれた方々への感謝を忘れないで」と話した。

  一方、ミドル級の朴志亨選手(東京朝高3年)は見事な試合展開を見せ、勝利した。仲島慎太選手(愛媛県、松山工業高)と対戦した朴選手は、終始冷静に自分のボクシングを展開。2回には、持ち前のパンチ力でダウンを奪ったほか、3回には相手の攻撃のタイミングを見極め見事なカウンターを決めた。結果は7-1の判定勝ち。朴選手は「2回戦は、低姿勢を意識し、より正確にヒットを狙いたい。一戦一戦を大事に戦っていきたい」と語った。(文-周未來記者、写真-盧琴順記者)

[朝鮮新報 2010.7.31]